「第133回 シワ」 2023年1月27日付 「リビング多摩 」に掲載されました
- 2023年2月10日
- 一般皮膚科
マスク無しの街歩きで、シワが目立つ…治療法はシワのタイプによって異なります
3年ぶりの海外旅行、マスク無しの街歩きで晴ればれとした気分になったのに、鏡を見てガッカリ、いつの間にこんなにシワが増えていたなんて、どうしたらいいの…。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニック院長の伊東秀記先生に聞きました。
―シワにもタイプがあるのですか?
「顔にできるシワには、眉を上げた時にできる額の横ジワ、目尻の笑いジワ、眉間のシワ、あごにできる梅干しジワなど、表情のくせや、繰り返される筋肉の動きで生じる“表情ジワ”と、目の下やほうれい線など、加齢や紫外線の影響で筋肉のハリや弾力性が衰えて、たるんで生じる深い“静止ジワ”とがあります」
―シワを目立たなくする方法は?
「シワのタイプによって、治療法が違います。“表情ジワ”は、A型ボツリヌストキシンの注射で、シワの原因を作っている筋肉の収縮を押えます。当院では、例えば眉間ジワは1回3万7000円です。
“静止ジワ”には、ヒアルロン酸使用軟組織注入剤を真皮内に注入することで、たるみや溝を補正します。当院では、1本1㏄5万5000円です。なお、いずれも自由診療となります。シワの種類や深さなどの状態や、どの程度目立たなくするかでそれぞれ方法が違いますから、皮膚科で十分に相談して下さい」